二児の母。娘、桜子の上に
問題を抱えた息子がひとり。
若い頃に輪姦された過去があり、それが今回の事件に巻き込まれたそもそもの発端。
甘やかすこと、厳しく接することができないことが優しさではないと気付きながらも、最後まで子供を信じることが親の愛情であり役目であると信じる。
身体を求め、襲いかかる息子。
今なお過去のレイプ体験に苛まれる彼女にとって耐え難いその恐怖に震えながら、しかしそれでも懸命にこらえる。
それが息子のためだと信じて。
それが
親の愛情だと信じて。 |
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豹変してしまった兄に心痛める優しき妹ちゃん。
なんとか立ち直ってもらおうと健気に明るく接しようとするも効果は一切みられず。
徐々に悪化し、家庭内で暴力をふるい始めた兄を、それでもいつか優しかったあの頃に戻ってくれると信じている。
兄の真意を知り、とまどいながらもそれが兄のためになるのならと努めて明るく振る舞いながらその身体を捧げる。
これが終われば、明日になればあの頃の明るかったお兄ちゃんに戻ってくれる。
そう約束してくれたから。 |