もともと難易度は低めに設定してありますし、せっかく作ったのですから、もちろんプレイヤーの方に自力で回収してもらいたいというのが本音ですが、テストプレイをやっても貰った知人たちの言によれば、陰惨すぎてダレもそこまでやらんと思う、とか。
そんなことないんです。
最後までやってくれたヒトには解ってもらえる(と信じている)のですが、実はこれ、感動の物語なんです。自分で言うのもなんですが、黙ってると誰も言ってくれないので。
誰も悪くない、皆が幸せを望んでいるだけのはずなのに起こってしまった悲劇。
それがこの外伝外典の本当のテーマです。只の悪趣味なゲームではありません。
ゲームのキモは、プロローグと追憶の扉にあり、本編はいわばそれを盛り上げるための演出にすぎません。
こう例えて納得してくれた知人はひとりもいませんが、あえてまたここで言わせてもらえれば ソニアの苦悶の日々は小公女セーラにおける中盤あたりの日々と同じ意味であります。
あらいぐまラスカルの逆、と考えてもらってもいいです。
悲しみがあるからこそ喜びがあり、またその逆でもある。
言葉にしてしまうと陳腐極まりないですが、ボクがこのゲームで表現したかったのはまぎれもなくその陳腐な、でも悲しくも美しいそんなお話です。
表現力不足は自覚してますが、もしその幾分かでもあなたに伝わってくれればいいな、と願います。